いろいろなアプローチ
今回のブログでは、簡潔ではありますがいろいろなアプローチの紹介をしたいと思います。
どうも、不安に対するアプローチとなると、認知行動療法ばかり主張してしまいがちで、少し目線を変えたい気持ちにもなりますからね。私の専門の一つということもあるでしょうし、実際にデータでも蓄積されてエビデンスが積み重ねられてきていますからね…。
実際に、それぞれを理解してみると、似ているところも多いのです。少しずつ、考え方やアプローチに特徴はありますけどね…。
外にもいろいろとありますので、参考までにどうぞ。
行動療法
主に呼吸法や筋弛緩などのリラクセーションを行います。
特殊な装置を用いて自律神経系などを測定するバイオフィードバック(生体自己制御)を用いることもあります。
支持的療法
不安症で悩む人の話を聞いてその意見を支持し、共感的に関わっていくアプローチです。
安心を提供しますが、聴き方がうまくない人が行うと「聞いているだけ」と感じられ、効果も少なくなってしまいます。
洞察指向的精神療法
無意識の葛藤を読み解き、自我の強さを欠くところに焦点を当てて補強していきます。
深層心理の分析などを含みます。
森田療法
この病気の人の根底にある「不安」に対して、それを異常な心理現象ととらえず、「あるがまま」と呼ばれる態度を育み、不安や症状を排除しようとする努力はやめて、そのままにしておけるようになる態度を養っていきます。
アプローチについても少し書いてみました。
全般性不安障害へのアプローチの記載が少ない、という方もおられるのではと今さら思いました。すみません。希望がありましたら、コメントください。
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