第162回芥川賞
先週は、第162回芥川賞と直木賞の発表がされましたね。、芥川賞は古川真人さんの「背高泡立草」、直木賞は川越宗一さんの「熱源」が、それぞれ選ばれました。
芥川賞の古川さんの紹介を見ながら考えていたこと、話していたことを、つらつらと書いてみます。
社会と内的世界の行き来
詳しくは知らないが、ニュースによると、芥川賞受賞者の古川さんは、大学を中退後、バイトもせずにひたすらに書き続けてきたらしい。
それって、なかなか大変な生活な気がする。
ただ古川さんは、既に2016年には新潮新人賞も取っているし、作家としては順調なのかもしれない。
時々、作家を目指している人たちと出会う。
社会との関係を物理的に最小限にしている人もいるし、バイトなどで食いつなぎながらも、自分の内的世界を一生懸命掘り下げようとしている人もいる。
ある種、社会的なひきこもりのような生活を過ごす人は少なくない気がする。村上龍などは、その反対な気もするが、村上春樹などのスタンスはそのようなもののような気もする。
勝手な想像です、すみません。
精神科医の斎藤環氏が、「社会的引きこもり」を出したのは随分と昔のことになりますが、言葉を紡ぐ作業をする過程において、その言葉を探すために、自分の中の奥深くに入っていく必要があるのかな、と想像する。
古川さんのように、社会的に評価を得られる人はごくわずかで、本当に社会不適応になる人もいるのだろうなぁ、と思いつつ、そんな多様な生き方が可能な社会に感謝しつつ、そんな人たちが命を懸けて頑張るのに、応援したい気もしました。
自分の人生、自分の責任で自己完結させる、という潔さを勝手に想像しながら…。そんな、きれいなものではないのでしょうけれども。
玉井心理研究室のメインホームページや、ほかのブログでもいろいろな情報を発信していますので、ご覧頂ければ嬉しいですし、気に入った情報や文章などがありましたら、当研究室の応援になりますので、広げていただけたら私としてはバンザイです。