自分の弱いところを見せられるか
お正月、家族や親しい人とゆっくりと時間を持つこともあるでしょう。
そんな関係の中で、くつろげているといいですね。
そこで、ちょっと考えました。どういう態度が、甘えている態度なのでしょうか。
小さい子供が母親に甘える、若い恋人同士が相手に甘える、そのようなことであれば想像しやすい事でしょう。
甘えるということは、犬がお腹をさらしてみせるように、自分の弱いところを見せて、こんな自分をかわいがって、というような側面があります。
それでも、人にはここは頑張らないといけない、という場面が訪れます。
最近は、弱さを武器にして戦う、そんなことをマスコミでもどこでも見かけるようになりました。困ったものです。
一方、弱いところを見せないで強がる形での甘えもありますね。
強がる人の複雑な甘え
相手の都合を考慮せずに強引に自分の都合で進める、そんな相手を支配する形での甘えがありますよね。
関係によっては、ありなのでしょうけれども、日常の中ではお互いさまにならないと、困ったものですね。
この場合の甘えは、「わがまま」とも言えますね。
自制心と甘え
社会生活を送っている中で、自分の弱い部分をさらしながら生きていく、そんなことに不安を感じるのは自然なことですから、場所と相手が適切であることが必要です。
一方、強がる形ばかりでの強制的な甘える人だと、よほどの様々な社会的な力がないと、嫌な人として敬遠されてしまいます。
甘えの出方である、強さ/弱さも“自制心”によってバランスをとって調整されるのです。
人は、“自制心”の基本を幼少時に身につけます。
自制心とは、自分の思い通りにはならないという自覚、とても不思議な人の持つ能力です。
この自制心を残念ながら、身に着ける機会を得られなかった人たちとは、仕事柄よく出会います。
自制心が持てないと、社会を穏やかに生きる知恵を持たずに生きるようなものです。
心を安らぐ世界を持つ
安心して自分の弱さを認められる人と場所があること、そんなお互いを理解しあい、許し合いながら、関係を深めていけることは、人にとって大いなる支えになるでしょう。
心理療法も、一時的にその代用として機能し、相談にいらっしゃる方々をそのような世界に開いていくことがあります。
玉井心理研究室のメインホームページ、他のブログ記事でも、様々な情報を発信しています。ご覧いただければ嬉しいです。
また、この一月からは、既にお伝えしているように、心理グループも始めます。関心がある方は、是非ご参加ください。わからない方は、お問い合わせください。