世界の宗教
クリスマスだから、それにまつわることを書こうと思って、ふと「人類のどれくらいの人がクリスチャンなんだろう?」と思ってネットで調べてみました。
「Data Atlas of the World」というサイトで、コロラド大学コミュニケーションデザインの講師を務めるデザイナーのキャリー・オスグッド氏が、2011年の世界各国の人口と、2010年の宗教に関するデータを元に作成した図を見つけました。
やはり、こういうことやってくれる、頭のいい人っているんですよねぇ。感謝です。
図の下のバーは、全世界の宗教の信者数の割合を示していて、バーの色とマップの円グラフの色が対応しています。
一番左の灰色は「無神論もしくは不可知論」(11.8%)、隣のオレンジ色は「仏教」(7.2%)、青色は「キリスト教」(32.8%)、濃いオレンジ色は「ヒンドゥー教」(13.8%)、紫色は「ユダヤ教」(0.2%)、緑色は「イスラム教」(22.5%)、黄色は「その他」(11.8%)を表しています。
キリスト教が最も多くて、アメリカ(左上)、ブラジル(左下の大きめの円)と続きます。
右上近くの大きな円は中国で、その左下の大きな円はインド、つまり国ごとの人口の大きさを表しているんですね。
人にとって宗教の持つ役割
このテーマは、たくさんの専門家がいるので、宗教に関して興味があり、多少かじってきたぐらいの私に言えることは少ないのですが、ここは学術論文でもないし、私のブログの中では許されるかと思い、頭に浮かぶことの一部を気楽に書かせていただきたいと思います。
宗教は、同じ意見を持つ人を仲間にして、一体化させる効果があると思います。哺乳類は、腹側迷走神経が発達したこともあり、仲間と一緒に身を寄せ合って安定する、という側面を持つに至っていますので、その本能を支援する仕組みともいえるでしょう。
これが、「愛」などと呼ばれることとつながるのでしょう。
ただ、集団になると他集団を排除しようとする集団力動は自然に生じ、避けられません。
宗教集団でも同様のことは生じます。というか、宗教集団はより激しくそれを行いますね。
そこで、宗教は自分の宗教のみが正しく、ほかの宗教は間違っている、ということを声高く言わず、お互いの違いをそれぞれ理解し合おう、つまり宗教間対話を続けていこう、という姿勢を示すようになってきています。
最近の多様性の受容、という言葉と近いですね。
多様性の受容、それは受容ができているから言えるのではなく、受容が難しいという自覚があり、それを乗り越えて成し遂げていこう、という理想に向かっていこうという動きなのでしょう。
これでようやく、今日のタイトルの「喜びを感じ、分かち合う」にたどり着いたのです。
現代心理学の発展も、そのような働きの一翼を担っている気がします。
喜びを素直に感じ、それを身近な大事な人と分かち合いたいですね。
ときに、そんなことがとても難しくなるのです。一歩一歩、進みましょう。
玉井心理研究室のメインホームページ、ほかのブログでも様々な除法を発信しています。ご覧いただければ嬉しいです。