カウンセリングの効果
皆さんはカウンセリングの効果を知っていますか?
多くの人は、苦しくなればなるほど、私たちは自分の心に高い壁を作って、自分の心の中にそれ以上傷つかないように引きこもります。そしてその心の中で、解決できない悩みをこねくり回し続けたり、自分を責めたり、人を責めたりと忙しくし続けます。
カウンセリングを求めてきても、「あなたにはわからないだろう」と挑戦的になってしまうこともあります。そんな苦しい心の中に手を指し伸ばし、安全な形で外の世界に出ていくお手伝いを、カウンセラーは行っているのです。
苦しい心の世界
苦しい経験の結果、心の世界に引きこもって、その心の世界も苦しみに囚われてしまう、そんな悪循環から出られなくなってしまう人も出てきます。
いざ、苦しい心から出たいと思った時には、どのようにすれば出られるのか分からなくなってしまう人もいます。あきらめて、その中に居続けようとする人も出てきます。
「頭」と「心」と「体」のバランス
苦しい時、「頭」「心」「体」などそれぞれに分けて、それぞれの状態を確認することが役に立つことがあります。しばしば、苦しいときにはこの「頭」と「心」と「体」のバランスは崩れていることが多いのです。
“体”は疲れが取れなかったり、良い睡眠がとれなかったり、食欲に変化が生じます。
“頭”では、何とかしなければと、自分を追い立てます。「あのようにできていたら」などとタラレバ思考にも陥ったり、「この先もダメだ」と決めつけるような思考に囚われることもあります。
“心”は気持ちの世界です。「もうダメかも」と不安や抑うつに支配されたり、自分や外の何かに怒りを向け続けたりします。
体がきついときに、「これはすべきこと」と自分を追い詰めそうになったとしても、その頭の中の考えを少し和らげて、気持ちが楽になるように、そして体が休まるようにする、そんな調整が必要になるのです。
気を付けないと、バランスは益々大きく崩れる方向に進みかねません。「頭」と「心」は反対方向に走り出し、「進め」、という“頭”と、「ムリ」という“心”に引き裂かれそうになります。
「頭」と「心」と「体」の協調を目指す
このバランスを整えるお手伝いが、カウンセリングです。
“体”については、ゆっくり休んだり、リラクセーションをしたり、必要によってはお薬などを処方してもらって、休みやすくしてもらいます。
「頭」と「心」が歩み寄れるように、心が和らぐことを探して、それを良いことと考えられるようにお手伝いするために、感じていることや感情を大切にします。
感動体験は、「頭」と「心」が見事に一致しているちょっと奇跡的な瞬間です。
“頭”“心”“体”のすべてがいつも一致していることは難しいでしょう。ただ、できるだけそれらがお互いを大切にしあうことが、とても重要なことは、何となく感じていただけることと思います。
整体師が体の骨格等のバランスを整えるように、医師が身体機能のバランスを整えるように、心理士(カウンセラー)は様々な人と協力しながら「頭」「心」「体」のバランスを確認できるようなスキルを伝えるとともに、実際にバランスを整えるお手伝いをしているのです。
困った時に気軽にカウンセラーという専門家を利用して、自分のバランスを整える、そんな使い方もよいのかと思います。
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