対人関係・境界線

自他の境界線③ 断り上手になる Noを言う

うまく断りたい

お願いされると、断わるのができない、という人もおられるかと思います。断ることは、時に良い関係を育むのに役立ちます。

断らないことが良い関係に繋がる、という発想もあるでしょう。ただ、相手が無理を言ってきたら、「それはむりですよ」と言うことも一手です。Noを伝えるのです。そのときに「無理」とか「嫌」を言えないことは、相手への不快感を増し、相手は「大丈夫なんだ」と勘違いし、長い目で考えると良い関係を育むのです。

否定すると損する

「無理なことを言われたのだから、怒りをぶつけてしまった」ということもあるでしょう。ただ、相手が無理だと思っていたのかはわかりません。ムリなことを言われると、ムカッとしてしまうのは自然でもあります。怒りは、「それはムリですよ」という状況に陥っていることを教えてくれている感情であり、その状況から回復させようとする力を持っています。

ただ、怒りは攻撃に繋がってしまうこともあり、「無理だよ」ではなく、相手を否定するところまで行ってしまうと、残念なことに繋がることもあります。

断っても笑う

周りの人のやり取りで、断っているのに一緒に笑っている関係も見かけることはありませんか。簡単ではないけど、断るのはスキルです。確かに、感情を理解し、受け止め、感情的にならず、うまく切り替えながら対話をする、そんなことも含みます。

素直に、「嫌」と言っても良い関係の人に対して、しばらく「嫌」って言わせて、とお願いして、断る練習をしてみましょう。そんな関係では、「嫌」と言いながらも笑うことはできていくでしょう。そして、少しずつその練習を他の人にも広げていければ良いのです。

明日は、Noのもう一つのテーマについて書きますね。

心が楽になり、前向きな人生を送るためのカウンセリング

カウンセリングや心理療法に行く、そこに何かハードルを感じて「占い」に足を運ぶ人もいます。

私たち心理士が行う支援はどのようなものか、皆さんに分かってもらえる努力が足りないのでしょう。

ある団体で、職員全員とお会いする機会があるときに、問題があるとかないとかに関わらず、自分の性格とストレス時の心の動きについて話し合うことがあります。気持ちを調整するための”心の筋肉”を鍛える方法を共有するためです。

ある方はおっしゃってくださいました。

「何回も相談に来ました。決して安くはなかったけど、人生が変わったので、大学に行くよりはるかに良かった」

少しはお世辞もあったかもしれないけれども、本当にその方の生き方が変わっていくのを目の前で見させて頂き、私の心も震えるぐらい感動しました。

私たちは、一生懸命にクライエントさん(面談に来られた方)の話の全てに耳を傾け、ひたすら聴き、何がおこっていて、どうすればよいのかを一緒に考えます。

ただただ、皆さんの心を整えるために、ベストを尽くそうと学び続けています。

こんなことでも良いのかな、という場合には、お問い合わせフォームからご相談ください。

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