うまく断りたい
お願いされると、断わるのができない、という人もおられるかと思います。断ることは、時に良い関係を育むのに役立ちます。
断らないことが良い関係に繋がる、という発想もあるでしょう。ただ、相手が無理を言ってきたら、「それはむりですよ」と言うことも一手です。Noを伝えるのです。そのときに「無理」とか「嫌」を言えないことは、相手への不快感を増し、相手は「大丈夫なんだ」と勘違いし、長い目で考えると良い関係を育むのです。
否定すると損する
「無理なことを言われたのだから、怒りをぶつけてしまった」ということもあるでしょう。ただ、相手が無理だと思っていたのかはわかりません。ムリなことを言われると、ムカッとしてしまうのは自然でもあります。怒りは、「それはムリですよ」という状況に陥っていることを教えてくれている感情であり、その状況から回復させようとする力を持っています。
ただ、怒りは攻撃に繋がってしまうこともあり、「無理だよ」ではなく、相手を否定するところまで行ってしまうと、残念なことに繋がることもあります。
断っても笑う
周りの人のやり取りで、断っているのに一緒に笑っている関係も見かけることはありませんか。簡単ではないけど、断るのはスキルです。確かに、感情を理解し、受け止め、感情的にならず、うまく切り替えながら対話をする、そんなことも含みます。
素直に、「嫌」と言っても良い関係の人に対して、しばらく「嫌」って言わせて、とお願いして、断る練習をしてみましょう。そんな関係では、「嫌」と言いながらも笑うことはできていくでしょう。そして、少しずつその練習を他の人にも広げていければ良いのです。
明日は、Noのもう一つのテーマについて書きますね。