合気とは
合気とは、合気道にあるように、お互いの気持ちを合わせていくことです。自分の我を主張することなく、相手のことだけを尊重するだけでなく、お互いを合わせるのです。
どちらもがお互いに合わせようとして、合わせられることはなかなか稀なことです。人にそのタイミングも変わります。合わせるのは簡単ではないので、経験と訓練、または相手への理解が役立つこともあります。
長年連れ添った夫婦が、阿吽の呼吸、というのも似たようなものかもしれません。合わせようとすること自体が、自分の我が強くなる可能性を高めるので、自然に合気になる境地に至るには、長い時が効果を持つこともあるのでしょう。
我を無くそうとする我
私が好きな道歌に、
「こころこそ こころまよわすこころなれ こころにこころ こころゆるすな」
というものがあります。
心を見つめ、気がついたら心に迷わさされてしまう、そんなことを戒めています。集中し続けて、いつの間に囚われないまま自然に気がついている感覚に至る、そんな境地を目指したいものです。
この話、昨日までの境界線とも繋がるところもある気がしますが、実は剣道の稽古の後に、先生にじっくりと指導いただいていた内容から連想したものです。
意識し、繰り返し、学びを深める
先生には、問題意識をもって、具体的に今現在取り組む課題を明確にして、それに集中し、稽古の数をこなせと言われました。少しずつ自分のできることを拡げていけるように、経験の浅い人を相手にするときの学び、経験の深い人を相手にするときの学び、それぞれの違いを理解して、役立てたいと思います。
剣道も、人の心と心の対話です。交剣知愛と言いますから。たくさんの先輩方に指導いただいているのですが、これはどうも亀の学びです。
また、境界線、という言葉を使った話もしていきましょう。