良い関係を作るために必要な境界線
「人との間に線を引く」ことは、人と距離を置くことだから、良いことではないのではないかと感じる人もおられるのではないでしょうか。ただ、人と一心同体ではない以上、違いを感じてしまい、引きたくない線を感じることもあるかと思います。
相手と良い関係を持てるようになるためには、適度な距離があった方がよいのです。親子関係もそうで、赤ちゃんが生まれた時には母子は一心同体のようなものですが、時間が経って母子分離がうまく進むと、それぞれに自分のことも相手のことも尊重できるようになるのです。
境界線は、自分と相手を大切にするために大切
嫌な人と接しなくてはいけない時、大人として振る舞い、相手を嫌いだとあからさまには出さずに、うまくやり過ごして、そんな中で相手の嫌な部分をあまり引き出さず、いい部分と付き合い、その後にやはり距離をとりたければ、用件の終了後は速やかに距離をとれれば良いですね。
相手があまりにも近くにいると、その相手が何を感じて何を求めているのか、分かりにくくなります。目から数センチのところにあるものは、うまく見ることができませんよね。何か良く見るためには、少し距離が大切なのです。
自分のことは、自分の中で感じることですから距離を置くことが難しく感じるものですが、そこでもやはり自分のことを観察する距離を持てるようになることで、自分の気持ちの調整がうまくなっていったり、行動しながらその行動に対するフィードバックと調整が出来るようになっていきます。
自分の境界線のあり方を見つめてみませんか。また、次回に続けます。