私の家に、今年早春に文鳥がやってきました。生後約1ヶ月であり、今は生後約半年というところです。名前をハルといいます。オスかメスかはわかりません。
昨日、生きていることって…ということを書きましたが、この小さい鳥についても、考えていました。この子は、自分が生きているって認識していないんだろうな。小さすぎる脳を想定しても、それはムリだろうな。でも、好奇心いっぱいであちこち飛び回ったりつつき倒しているとき、素直にその本能に身を任せているんだろうな、などと。
数年して、もしこの子が親になることがあったら、子供を守ろうとするんだろうな。ただ本能のままに。自分の命を守ること、そして種の保存、これらは意識するとかしないではなく、そのものなんだろうな。
ハルは、手乗りなのですが、手に乗っているとあちこちつつきまくります。時々、マジで痛くて払いのけたくなります。でもよく見ていると、ハルは全てくちばしで何かを調べ、掴み、食べます。人は、手があるから、怖そうなものに触るときには体を離して手を伸ばして、恐る恐る確かめながら進めることができます。ハルは、全てくちばしで行うので、明らかにリスクが高すぎです。
人間が、怖いときにまずは顔から突っ込んでみる、なんてことはありませんよね。人間は、そうして安全を高めることができるように進化してきたのでしょう。ただもしかすると、その安全と引き換えに、生きる本能を感じることからも離れてきてしまっているのかな、そんな考えがよぎりました。