感情

感情の意味⑥:「憂うつ」

 今回は、「憂うつ」について少し書いてみようと思う。

 「憂うつ」は、すっきりしない気持ちです。まるで梅雨空のようにいつまで続くんだろうと思うような、長いトンネルから出られないような気持ちです。こんな気持ちに意味なんてない、というような声を聴くこともありますが、少し考えてみましょう。

 気がかりなことが続くとき、体調が悪いとき、様々な変化を体験しているときなどに、人は憂うつな気分になります。「憂うつ」なとき、人は活発な状態とは異なり、落ち込んで元気がなくなっています。

 「憂うつ」なときは、体内のエネルギーが何かに使われてしまっており、エネルギー不足に陥っているのです。忙しいとき、気がかりなことがあるときには、エネルギーが沢山使われています。体調が悪いときも、身体の中で様々な調整にエネルギーが使われるのでしょう。時には、エネルギーが不要なことに費やされたり、何らかの悪循環に陥っている結果、エネルギーが慢性的に不足しているという人もいるかもしれません。

 いずれにせよ、エネルギー不足のときは、ガソリンが入っていない車のようなものですから、身体が動かないのです。エネルギー不足に対しては、休んでエネルギーを貯めること、これが基本です。このように「憂うつ」という感情は、私たちの動きを抑制することで、私達を守ってくれているのです。

 人によっては、エネルギーが不要に費やされたり、悪循環の中で消費されてしまうことを改善するために、カウンセリングを利用される方もおられますね。

心が楽になり、前向きな人生を送るためのカウンセリング

カウンセリングや心理療法に行く、そこに何かハードルを感じて「占い」に足を運ぶ人もいます。

私たち心理士が行う支援はどのようなものか、皆さんに分かってもらえる努力が足りないのでしょう。

ある団体で、職員全員とお会いする機会があるときに、問題があるとかないとかに関わらず、自分の性格とストレス時の心の動きについて話し合うことがあります。気持ちを調整するための”心の筋肉”を鍛える方法を共有するためです。

ある方はおっしゃってくださいました。

「何回も相談に来ました。決して安くはなかったけど、人生が変わったので、大学に行くよりはるかに良かった」

少しはお世辞もあったかもしれないけれども、本当にその方の生き方が変わっていくのを目の前で見させて頂き、私の心も震えるぐらい感動しました。

私たちは、一生懸命にクライエントさん(面談に来られた方)の話の全てに耳を傾け、ひたすら聴き、何がおこっていて、どうすればよいのかを一緒に考えます。

ただただ、皆さんの心を整えるために、ベストを尽くそうと学び続けています。

こんなことでも良いのかな、という場合には、お問い合わせフォームからご相談ください。

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