今回は、「憂うつ」について少し書いてみようと思う。
「憂うつ」は、すっきりしない気持ちです。まるで梅雨空のようにいつまで続くんだろうと思うような、長いトンネルから出られないような気持ちです。こんな気持ちに意味なんてない、というような声を聴くこともありますが、少し考えてみましょう。
気がかりなことが続くとき、体調が悪いとき、様々な変化を体験しているときなどに、人は憂うつな気分になります。「憂うつ」なとき、人は活発な状態とは異なり、落ち込んで元気がなくなっています。
「憂うつ」なときは、体内のエネルギーが何かに使われてしまっており、エネルギー不足に陥っているのです。忙しいとき、気がかりなことがあるときには、エネルギーが沢山使われています。体調が悪いときも、身体の中で様々な調整にエネルギーが使われるのでしょう。時には、エネルギーが不要なことに費やされたり、何らかの悪循環に陥っている結果、エネルギーが慢性的に不足しているという人もいるかもしれません。
いずれにせよ、エネルギー不足のときは、ガソリンが入っていない車のようなものですから、身体が動かないのです。エネルギー不足に対しては、休んでエネルギーを貯めること、これが基本です。このように「憂うつ」という感情は、私たちの動きを抑制することで、私達を守ってくれているのです。
人によっては、エネルギーが不要に費やされたり、悪循環の中で消費されてしまうことを改善するために、カウンセリングを利用される方もおられますね。