野口三千三先生
必要があり、手に取った本であったのだが、とても面白い本でしたので、紹介させてもらいます。
『原初生命体としての人間 ― 野口体操の理論』(岩波現代文庫)
です。
野口整体の野口晴哉の関係者だと思っていました。
お恥ずかしい。関係者の皆様すみません。
野口三千三先生は、もうお亡くなりになっておられますが、東京芸術大学名誉教授としても、長く教えておられたんですね。
日本は、身体を使った心理療法が開発されますね。動作法しかり、森田療法しかり。型が活かされやすいのでしょうね。
脳を使った合理的な思考を極めるのではなく、体や型が活かされやすい文化なのでしょう。
最近も、身体技法がいろいろと注目されいているようですね。
野口体操
時間があれば、私もしばらく通ってみたい。
骨格と筋肉で構築された解剖学的な身体観から離れ、「体液のつまった皮袋に内蔵、骨、脳などが浮かんでいる、人間は液体でできた袋」と述べ、
「次の瞬間働くことができる筋肉は、今、休んでいる筋肉だけである」という武術にも役立つ、そして現実の体ととことん対話しています。
50代で、亡き母の仏壇の前に座ったときに、母親の中に居たころの感覚がよみがえり、本当に安心して安全な世界を感じたとのこと。
まさに、過去に愛着形成が叶わなくて心理療法を受けている人たちにとっても、一つの役立つ選択肢となるのではないだろうか。
母親に抱かれるのではなく、地球と一体になるのだろうから。
あぁ、頭が先行していますが、文章だから仕方がない。
野口体操のHP(こちらをクリックすると開きます)では、ビデオでもいろいろ解説してくれています。
私が言っても仕方がないので、関心がある方はそちらを見てください。
人は、母親のおなかの中でからだがこの世にできて生まれ、母体から出て人間社会で生きて、からだが止まったら死ぬのですから、まさにからだとともにあるのですね。