おめでとうございます
総務省の統計によると、令和2年の新成人は122万人だそうです。
新たに、多くの人が、成人を迎えられたのでしょう。喜ばしいことです。
その中には、小さいころから大人であった人もいれば、これから大人になっていく人もいるのでしょう。
大人って何、ということについて感情という側面から少し考えたことを書いてみます。
分化、個性化
大人と対比して、子供について考えると、大人についての理解が進む気がします。
子供は、単純です。それ故に、素直でもあります。
物事をシンプルに見て、発想の仕方もあくまでも自己基準で分かりやすいのです。子供はそれでいいのです。
もちろん、大きくなっても、そのような部分が心の中に残っていますから、子供と一緒に遊んで楽しむこともできるのです。
そして、大人になるに従い、少しずつそのシンプルさが複雑になっていきます。心が分化していき、それぞれの個性が際立っていく、個性化が進むのです。
ユングは、個性化をどこまでも発展させることが目標だ、とも述べていたようです。
成長の道には、終わりがない、ということですね。
気持ちが複雑になり、それに耐え、楽しめる
嫌なことを言われた時に、素直に怒るだけではなく、言ってくれた人の気持ちを汲めること、苛立ちと、反省と、不安など、複雑に様々な感情を同時に体験します。
物事を決めるときの不安、武者震いをしっかりと感じ、自らを先に進ませていくのです。
考え方も、気持ちも複雑になっていきます。
シンプル化せず、その複雑さに耐えられ、楽しむこともできるようになります。
それ故に、感情的に暴走していられません。
身近な仲間や家族というのは、感情をぶつけ合える場所ではあるのですが、その感情表現も調節がきくものであればよいですね。
昨今、子供の虐待のニュースなどが続きます。自分の心の制御が心配ならば、しっかりと自分の心との付き合い方を学び、自分のケアをうまくできるようにするとよいですね。
いくつかの方法があるでしょうが、私たちが取り組んできている心理療法やカウンセリングも、その具体的な取り組みになります。
新成人の皆さん、頑張ってください。応援しています。
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また、この一月からは、既にお伝えしているように、心理グループももうすぐ始まります。関心がある方は、是非ご参加ください。わからない方は、お問い合わせください。