ヴォルフガンク湖のフェリー
楽しみにしていた、ヴォルフガンク湖のフェリー。
ザンクト・ヴォルフガンクまでは1時間ほどの所要時間です。
1階は船室になっていて売店もあり、テーブルでゆったりお茶もできます。
でも、2階の甲板の方が景色も良く見えて気持ちがいいので、ずっと2階にいました。
湖を囲む山並みと、ほとりに並ぶかわいい街並みを眺めながらの船旅は心が洗われる思いです。
数々の街を経由して、目的地のザンクト・ヴォルフガンクに到着しました。
ザンクト・ギルゲンより大きく、観光客もたくさんいます。
お土産物屋さんが建ち並んでいます。とりあえず、街の中心広場で解散して自由行動とします。私は真っ先に向かいたいところがありました。
皆既日食の思い出
私がかつてウィーンに滞在していたころ、夏休みを利用して友達とザルツカンマーグート地方を旅したことがありました。
二人だけの気楽な旅、ということで、宿も何も予約せず、行き当たりばったりの旅でした。
ところが、ちょうどその旅行中、こともあろうにザルツカンマーグート地方で皆既日食があるということで、日食を見るための旅行客が押し寄せる、という話を聞いたのです。
その話を聞いたのが出発前日。当時はインターネットもそれほど普及しておらず、宿を探すのも簡単ではありませんでした。
何とかなるか!という結論に至り、予定通り出発しました。
1泊目は、今回の旅では訪れなかった、モントゼーという街。
モントゼーという湖沿いの、やはりとてもきれいな街です。
着いたらまず宿を、と思って探したのですが、やっぱり軒並み満室…。
特にこういう保養地では、1泊だけしたいという旅行客は受け入れない宿が多いのです。
仕方なくツーリストインフォメーションに行って探してもらったら、いとも簡単に見つけてくれました。
おばあさんが一人で切り盛りしている小さなペンションでした。
手作りのジャムやパンなどのおいしい朝ごはんと、宿の前から見上げた見事な星空が印象的でした。
2泊目に訪れたのが、ザンクト・ヴォルフガンク。
ここも自力では宿は見付けられず、インフォメーションで、今度は比較的規模が大きいホテルを紹介してもらいました。
チェックインしてすぐ向かった、湖を見下ろせる草原。
草の上に腰を下ろして、日食を待ちます。
だんだんと辺りが暗くなり、ついには真っ暗に!気温も下がり、ひんやりとしてきました。
ほんの数秒の出来事でしたが、偶然訪れた街で貴重な経験ができ、とても思い出深い旅となりました。
思い出深い草原で
その、日食を体験した草原に向かいました。
少し高台になっているので、坂道をしばらく上ります。
ヴォルフガンク湖が見え、街の教会や家々も見下ろすことができ、坂のずっと上にはペンションが見え、馬で散歩する人もいます。
そこのベンチでのんびりと湖を眺め、子供たちは思い思いに草原で遊び、ゆっくりとした時間が過ぎていきました。
思い出をたどり、新しい思い出が重なっていきました。
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