トラムで郊外へ
ホイリゲには、のんびりトラムで向かい、終点で降ります。
観光ガイドに載っている有名なホイリゲ街はグリンツィングというところにあるのですが、私はそこから少し離れた、ベートーヴェンが作曲の構想を練るために散歩したという小川に沿って歩いたところにある、ヌスドルフというところにあるホイリゲの方が、観光客も少なく料理も美味しいので好きです。
このヌスドルフは、トラムの終点です。だんだんと景色が田舎になっていくのを楽しみながらトラムに揺られ、降りたところには、ベートーヴェンの散歩道。
その脇にあるホイリゲの、緑豊かな入口から入ると、庭園に一杯テーブルが並べてあります。まだ早い時間だったのに、もうほぼ満席で、たくさんのお客さんで賑わっていました。
店員さんが「予約してますか?」と聞いてきたので「してない」と答えると、困った顔で予約席表を見ていました。
そりゃ混んでるところにいきなり13人の客が来たら困りますよね…。どうなるかと思いましたが、まだ予約客が来ないテーブルを案内してくれて一安心。
飲み物を頼んだら、料理はセルフサービスなので早速カウンターに買いに行きます。優しくて陽気なお姉さんが、てきぱきと料理を盛り付けてくれました。
懐かしいウィーンの味・・・
私にとっては懐かしい、酸っぱい味ばっかりのサラダ。
パンもかたくて、ちょっと酸味のある黒パンが主流です。ローストビーフもおいしいけど、冷たい。
子供にはちょっと不評でした。でも、自然の中で、夏の夕暮れの心地よい風に吹かれながらの美味しいワインは、やっぱり格別!
私はというと、13人分の料理を何度もカウンターに買いに行くのに走り回って、あまり落ち着いて味わえなかったのですが…。今度は少人数でのんびりと来たいな~。
ちょっと寄り道して、市庁舎へ
帰りのトラムで、本来降りるべき停留所より一つ先に行くと、ウィーン市庁舎があります。
この市庁舎前の広場は、冬はクリスマスマーケットが開かれたりアイススケートリンクになったりと、様々な催し物で賑わいます。夏はフィルムフェストといって、コンサートがお休みになる代わりに、市庁舎の建物に取り付けた大画面でオペラなどを上映する催しが開かれ、たくさんの飲食店の屋台も並びます。
そこをぐるっと見物してから宿に帰りました。
重厚で壮大なゴシック様式の、ウィーン市庁舎。
夏は日が長く、夜9時前になってようやく薄暗くなってきたウィーンの空に、その尖塔が映えます。向かいには、クリムトの天井画で有名な、ブルク劇場。その脇を通って進み、朝散歩した、元王宮のアーケードをくぐって、宿までの素敵な散歩道。慌ただしかった一日の、ホッとする締めくくりでした。
でもまだ観光初日が終わったばかり!まだまだ旅は続きます!みんな、体力持ちましたかー?
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