トラウマへのアプローチ
昨日の心拍に引き続き、今日は内臓感覚について一緒に考えてみましょう。
感情を感じるのは内臓、感情を認識するのが脳、という説明をすることがあります。内臓は、自分の状態にかなり影響を与えていますし、その情報を私たちは多用しているのです。
極端な例かもしれませんが、食べ過ぎたとき、飲み過ぎたとき、その感覚は本当に苦しいものですよね。便意や尿意がうまく感じられず、便秘や下痢が続く、という人もいるかもしれません。胸やけのような感覚が続く、という人もいるかもしれません。それらの感覚は、やはり不快な時に強く訴えて来るものですから、内臓感覚をクールに観察するというと、難しく感じる人も少なくないかと思います。
最近はすっかりなくなりましたが、かつて2日酔いで苦しいとき、朝から胴体がなくなってしまったような、そしてお腹にブラックホールがあって全てのエネルギーがそこに吸い込まれてしまい、全ての思考も感情もなくなっていく、そんなことを体験しながら考えていたことを思い出します。
内臓が健康に働いているとき、食べ物の消化が進んでいることを感じることは気持ちの良いことです。詳しく繊細に研ぎ澄まされている人は、腎臓、肝臓、胃、腸、その他それぞれの感覚を感じる、という人もいるかもしれません。
トラウマを抱えている人に、お腹を壊しがちな人が多い、ということも聴いたことがあります。お腹の感覚を感じ、それを丁寧にたどっていくことで、自分が解決するものに出会い、それが解決する方向に向かって進めていけた、という人もいます。お腹の感覚から過覚醒になったり麻痺するような感覚に陥らずに、一定のバランスの中に踏みとどまり、観察できるようになりたいですね。
この内臓感覚、改めて意識を向けて感じてみましょう。評価や感情からは離れたままでね。
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