感情

感情の意味③:「恐怖」

 今日は、「恐怖」について書いてみます。

 「恐怖」、これは厄介な感情ですが、大切な感情ではあります。まずは、「恐怖」が私たちに必要な理由を考えておきましょう。

 「恐怖」はどのようなタイミングで感じるのでしょうか。それはズバリ、危険な状況にさらされている時です。危険なのに「怖い」と感じていないことの方が怖いのです。

 道を歩いていた時に、急に後ろから自転車が横をすごい勢いで通り過ぎた時、驚きと恐怖を感じて、一歩よけようとするのは適切な行動です。高いところに上って下を見た時に、思わず足がすくんで一歩下がってしまう、これも適切です。「恐怖」は私たちを守ってくれている感情なのです。

 また、「恐怖」を感じることは「弱いこと」といった認識を持つ人もいます。特に男性に多いですね。ただ、怖いものを怖い、と認識して「恐怖」に呑み込まれてしまわないことが大切なのです。「怖さ」を感じられることは強さでもあるのです。

 ただ、「恐怖」はその状況下で自分のことを適切に守ることができなかった場合に、時にその対処行動を未完了にして、感情が適切に自分を守るように働かなくなってしまいます。そのプロセスについては、またの機会に書きたいと思います。

 「恐怖」自体は嬉しい感情として感じにくいものですが、しっかりと受け止められるようになりたいですね。必要な場合には、少しだけ専門家の力を借りることもよいことです。

心が楽になり、前向きな人生を送るためのカウンセリング

カウンセリングや心理療法に行く、そこに何かハードルを感じて「占い」に足を運ぶ人もいます。

私たち心理士が行う支援はどのようなものか、皆さんに分かってもらえる努力が足りないのでしょう。

ある団体で、職員全員とお会いする機会があるときに、問題があるとかないとかに関わらず、自分の性格とストレス時の心の動きについて話し合うことがあります。気持ちを調整するための”心の筋肉”を鍛える方法を共有するためです。

ある方はおっしゃってくださいました。

「何回も相談に来ました。決して安くはなかったけど、人生が変わったので、大学に行くよりはるかに良かった」

少しはお世辞もあったかもしれないけれども、本当にその方の生き方が変わっていくのを目の前で見させて頂き、私の心も震えるぐらい感動しました。

私たちは、一生懸命にクライエントさん(面談に来られた方)の話の全てに耳を傾け、ひたすら聴き、何がおこっていて、どうすればよいのかを一緒に考えます。

ただただ、皆さんの心を整えるために、ベストを尽くそうと学び続けています。

こんなことでも良いのかな、という場合には、お問い合わせフォームからご相談ください。

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