感情

感情の意味②:「不安」

 昨日に引き続き、感情が存在する理由について考えてみたいと思います。

 今日取り上げるのは、「不安」です。この感情は、不安障害の人とかは悩まされているので、そのすさまじい圧倒的な感情の強さは分かっていると思いますが、時に「たかが不安なんて…」というように、大したことがない感情とみなされてしまうこともあるようです。

 確かに、昨日書いた「怒り」ほどに衝動的に何かを破壊する、というようは働きとは少し違うので、そのような軽い扱いをしてしまうことも無理のないことなのかもしれません。

 ただ、「不安」という感情、なめてはいけません。この「不安」は私たちの行動に大変に大きな影響を持っているのです。

 「不安」は、何か気がかりなことがあり、それに備えたほうがよいと認識されるような場面において出てくる感情です。つまり、「備えなさい」というメッセージを私たちに運んできてくれるのです。

 来週の試験に備えて勉強しよう、というのも「不安」が私たちを助けてくれています。試験に備えること、そしてそれに向けた行動のエネルギーを備給してくれるのです。感情は、メッセージだけではなく具体的に行動を促す力も持っているのです。それ故に私たちは、感情のことをよく理解していかないと、感情的な行動に振り回されてしまうのです。

インナーチャイルドとの対話 3回シリーズ講座のご紹介

幼少時の傷つき体験に対して、「記憶の書き換え」技法は認知行動療法でも特に海外で研究が進み、日本でも少しずつですが認知されてき始めています。

皆さんには、「インナーチャイルドワーク」の方が耳慣れているかもしれません。様々な精神疾患に対して、またより広くは生きづらさを抱える方にとって、傷ついたまま癒された実感のない過去の記憶に対するアプローチは、パワフルな効果をもたらします。

10月から毎月、少しずつですがそのようなインナーチャイルドとの取組みの紹介、その実践に触れて頂き、自分との関係を温かく豊かなものとしていくきっかけとして頂ければと思います。

※3回シリーズで企画していますが、一回ごとの参加も可能です。

【日時】 1日目 令和元年10月28日(月) 午後6時30分~8時(終了)

2日目 令和元年11月25日(月) 午後6時30分〜8時

3日目 令和元年12月16日(月) 午後6時30分〜8時

【会場】 パレット柏ミーティングルーム(各回部屋が異なりますので、ご確認ください)

(千葉県柏市柏1-7-1-301:JR常磐線柏駅より徒歩3分)
【講師】 玉井 仁
【参考図書】 『自分をもっと好きになるノート』(右掲) 2019 日本能率協会マネジメントセンター

インナーチャイルドとの対話