心理雑感

映画『ふたり ~あなたという光~』

 ご縁があり,素敵な映画を見たので,ご紹介です。

きょうだい児

 障がいをもった兄弟姉妹がいる人(健常者)を,ひらがなで表記する「きょうだい/きょうだい児」と言います。

 障がいを持つ親,きょうだいにとって,人生が大きくその障がいをもつ人に気づかい,自分のことを我慢し,押さえつけてしまう生き方をしてしまうことが沢山あります。

 この映画,『ふたり ~あなたという光~』は,まさにそんなきょうだいの生き方に光を当てており,素晴らしいものです。
 役者の演技は,少し…という人もいるかもしれませんが,そんな表面なところではなく,その後ろにある気持ちに想いを馳せてみると,役者さんもその気持ちを感じて演じてくれているのをしっかりと感じられます。

 これは,きょうだい児の話しでしたが,自分であきらめていた目の前にある幸せを自分で選び取る勇気,それを振り絞ることがいかに大変なことか。
 そして,その勇気をくれる人,自分の心に寄り添ってくれようとする人がいるということに気づけること,心を開こうとしないと見えなくなり,感じられなくなるものですね。

 私,玉井は普段は沢山の人のお話を聞かせてもらうので,ヒューマンドラマは「これ」というのではないと積極的には見ずに,激しいアクション映画などもよく見るのですが,この映画のように頑張って一歩を踏み出される姿を見させてもらうと,本当にうれしくなりますね。

 心理療法,心理カウンセリングでも,その一歩を進めるのが大変なことも多いのですよね。
 むやみに頑張るのは,好きではありませんが,「ここは肚を決めて進む」というところは,誰にでもあるのですよね。

 お勧めの映画でした。

 玉井心理研究室では、心理療法・心理カウンセリングの提供をしています。また、個人のみならず、組織や会社団体などにおける心理支援も行っております。
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