健康保険の適用外
カウンセリング,心理療法は日本における保険の適用外となっています。
医療機関において,一定の条件下では保険の適用があります。
また,医療機関と併設しているカウンセリングルームなどでは,安くカウンセリングを提供するところもあります。
カウンセリング料金について
カウンセリング,心理療法の費用は,10000円を平均として,5000円程度から20000円など,かなり幅広く設定されています。実際に,定められた料金があるわけではなく,自由に設定できることになっています。
カウンセリング料金は,決して安いものではありません。
それ故に,自治体などが経済的に支援を行い,そのハードルを下げるような取り組みも多々あります。
実際に,しっかりとしたカウンセリング・心理療法を提供するには,現在では少なくとも大学院修士課程は修了し,その後の長い研鑽を必要とします。
その学習過程では,スーパービジョンも必須です。スーパービジョンとは,自分の先生,または特定領域の専門家に個別に支援法を仰ぎ,身に着けていく過程です。
実際に,カウンセリング料金と同じか,それ以上の金額を払うことが求められます。
来所されたクライエントさんにカウンセリングを提供するために,それと同額のスーパービジョンを求める,ということすら生じるのです。
また,カウンセリングが提供している支援の性質も,その料金に繋がります。
カウンセラーにとって,クライエントを理解することは,単なる知的な理解に留まりません。実際に,クライエントの生活歴や背景を理解し,考え方,感じ方を深く理解していくに際しては,ある意味でクライエントさんの人生を重ねるように生き直すような体験となります。
強い感情に自らをさらし,そして新しい体験的理解を導くための取り組みは,新しい人生を開くものとなります。
以前お会いした,あるクライエントさんが言ってくれたことを思い出します。
「大学に通うのに,今は国立大学でも卒業するまでに数百万円かかりますよね。しっかりとカウンセリングを求めると,100万円ぐらいかかることもあるけど,人のその後の人生を大きく豊かにすることを考えると,その価値は十分以上にありますよね」
「少し苦しくなって,安いカウンセリングをお願いしたんです。でも,やっぱり安かろう悪かろうでした。最初からここにきておけばよかったです」
自分の抱える問題に適したカウンセラーを求めることは,大切です。
そして,一定の高額な料金を払うからこそ,その元を取る姿勢が大切です。それは,カウンセラーにすべてをゆだねるのではありません。カウンセリングを本当に効果的にするための,能動的な姿勢を作ることに役立つのです。
玉井心理研究室では、心理療法・心理カウンセリングの提供をしています。また、個人のみならず、組織や会社団体などにおける心理支援も行っております。
現在は、Zoomやスカイプ、電話による相談も強化しております。