心理療法・カウンセリング

古い家族からの卒業 親との別れ

グループ・カウンセリングOnline 7/17終了

 無事に,終了しました。
 今回から,少し形を変えました。結果,人数が少し減りましたが,継続しております。

 家族との関係,特に親との関係で悩んでいる,悩んでいた,という話から,親との距離をどのように取ればよいのか,という話になっていました。

親への別れの手紙

 出さない手紙を書く,そんな取り組みについて話し合います。
 もし,親がなくなったときに,葬式で手紙を読むとすれば,どんな手紙を書くだろうか。
 実際に,プラスマイナスの思いがあり,そこではプラスの思いだけを口にするかもしれない。
 でも,正直な気持ちを率直に書く,そして,お別れをするのです。

 プラスの気持ちもあるかもしれませんし,マイナスの気持ちも,場合によっては許せない思いを抱えていることもあるでしょう。そんな思いも率直に書くのです。相手を気遣う必要はありません。

 書きながら,自分の感情が出てくることもあるでしょう。それもその手紙に書き込んでいきます。
 親からの卒業の儀式でもあります。

 親に優しくしないと,後で後悔するから,と思って取り組んできて,親がいなくなってから,自分の気持ちを大切にしてこなかったことを悔やむ人もいます。
 親と距離を置いて,親がなくなってからも罪悪感を持ち続けて,そのような形で親を思い出し続け,別れられない人もいます。

 多くの人は,10代から20代,または30代の前半までの間,親との距離を置いて,次第に自分も親になっていく過程で親との関係を再構築していく人もいます。
 そこでは,プラスもマイナスもあるけれども,強すぎる感情に囚われて,お互いの物理的・心理的距離が置けなくなるということも少ないものです。

 ただ,親との関係で苦しんできた人の中には,親との距離感をどのように作ればよいのか,年を重ねてもわからずに悩んでいる人が少なくないのです。

 親との別れの手紙,それは,あなたの心の中でのお別れです。
 そして,それはあなたが子供をやめて大人になる,そんな一歩でもあるのです。

 そんなことを話し合いましたので,その一部のご紹介です。

 玉井心理研究室では、心理療法・心理カウンセリングの提供をしています。また、個人のみならず、組織や会社団体などにおける心理支援も行っております。
 現在は、Zoomやスカイプ、電話による相談も強化しております。

コメント

  1. MK より:

    グループカウンセリング有難うございました。
    カウンセリング内で母親の存在に対しての思いを「どうでもいい」と発言した翌日「どうでもいい訳がない」と気づきました。それは親だから自分を否定する事になる感じがしたからでした。自分を傷つけた事、罪は今も許せないですし、苦しいです。でも、人間なので自分の本当の心の奥には、苦しいまま人生終える前に心は幸せになって欲しいという願いがありました。色々気づきがありました。どうも有難うございました。

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