認知行動療法

Slice of Time. スライス・オブ・タイム

ザンクト・ヴォルフガング

認知行動療法のセルフモニタリング

 先日、時間について書いたので、それから連想して続きではないけれども、下記進めます。

 認知行動療法において、自分のことを観察する、それをセルフモニタリングと呼びますね。(こちらに説明しています

 そして、自分のある状況を確認するときに、時間をスライスに切ってごく短時間の状態を確かめてみるのです。

 書籍等では、15分ほどの時間の中で、という話ではありますが、相談の中で厳密に探る時に、“その瞬間”まで細かく見ることがあります。

 その瞬間には、過去の影響も未来への想いも混じり、本当に広い世界が広がるのです。

今、ここで

  その瞬間が広がるからと言って、「ずっと抑うつ気分が続いている」という時間軸を引き受けるわけではありません。

 抑うつ気分が強くなったのは、街で家族連れを目にした瞬間、その時に
「私には家族がいなくなって一人ぼっち。私と一緒にいたいと思う人などはいないだろう」といった考えが、時間を超えて浮かんできている、という人もいます。

  家族がいなくなって…過去の一つの出来事
  一人ぼっち…今現在の自分の存在についての認識
  私といたいと思う人はいない…未来に対する想像

 時間をスライスしてみるところで、色々と見えることがあるのです。

 認知行動療法は、自分の状況を整理するわかりやすい枠組みを示してくれています。参考にしてみてください。

玉井心理研究室ホームページをご覧ください

玉井心理研究室では、臨床心理士・公認心理師の玉井仁が個人・家族への心理カウンセリング、組織・団体へのメンタルへルス・コンサルタントとしての研修や各種支援を提供しています。

トラウマや過去の経験にまつわる心の傷、頑張り過ぎや諦めから心を開いて人と関わりにくくなってしまうこと、精神的な疾患での苦しみ、対人関係の苦しみなど、様々な方たちや組織と関わらせてもらってきた経験から、支援や情報を提供しています。

ホームページでは、トラウマについて、感情の調整の問題について、認知行動療法といったトピックについての説明を含め、様々な領域でどのような現状があるのかなど、情報を整理して提供もしています。

是非ご覧いただき、感心がある方はお気軽にお問い合わせください。

右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

玉心理研究室のHP