感情

「半沢直樹」はどのような社会現象なのか?

「半沢直樹」ロスなのか?

 この番組の視聴率は、32.7%(関東地区)とのこと。私、玉井も好きな番組で見ていました。
 我が家の子供たちはそれまでは殆ど見ていなかったのに、録画を見ていたので、私も一緒になって繰り返し見てしまった。

 半沢が敵対する相手に対して、正しい筋を通すことでやっつけていくさま、つまり“倍返し”、最後は“千倍返し”がすっきりする、というのもあるのかもしれません。
 弱きを助け、強きをくじく、そんな「勧善懲悪」な物語は、楽しいですよね。

 それらのすっきり感もあったのでしょうが、私個人としては、出演者たちの演技が面白くてたまりませんでした。
 すっきりするという側面それ以上に一人一人が自らの感情を振り切るような力のこもった演技、これが見ごたえありました。
 まるで、歌舞伎を見ているような…。

激しい感情表現

 日本人は、対人関係を大切にして、思いやり深いところがあります。一方、短気なところも日本人の気質と言われます。前述の勧善懲悪という力も、そこに現れます。ときどきは、羽目が外れてしまうのも、許容されてきたのでしょうが、現代はその許容はとても少なくなっているように思われます。

 世の中では前者の思いやりや弱者救済という側面はよいことと言われますが、後者の怒りをぶつけることは悪いことのように言われてしまい、抑圧せざるを得ないのでしょう。
 でも、勧善懲悪という衣を着た他者攻撃は多々ありますね。
 自粛警察も、時に暴走するマスコミも同じですね。
 あおり運転は、羽目を外しすぎなのでしょうね。怖いからね。
 ちょっと羽目を外しすぎる人たちにも、それなりのルールがあったけれども、それがなくなってきている、なんていう人もいますよね。

 私の剣道の先生は、今でもちょっとしたことで怒鳴ったりしていますから、あまり抑圧はしていませんね。ちょっと短気で気分屋な先生だけど、匿名でごまかすなんてことはなく、結果を自分で引き受けようとするところも多い人で、素直でまっすぐな先生だなぁと思います。
 先生の講評なんて失礼しました… m(__)m

 ま、怒って育てるではなくて、ほめて育ててほしい、という人が多い時代ですか。

 もともと、私はどちらかというと感情が激しい方ですが、最近は歳のせいか、成長してこれたのかとも思いますが、それほど感情を激しく表現するということはなくなりました。
 内面で激しい感情を感じていても、それをしっかりとホールドできるようになり、適切に表現できるようになった、というと格好をつけすぎでしょうか。

抑圧の解放

 「半沢直樹」は、まさにこの抑圧を代理で解放してくれたように感じた人が多かったのではないでしょうか。
 まさに、ドラマや演芸・芸能の真骨頂です。

 楽しかったですね。

心理カウンセリング

 自分の感情を抑え込みすぎているなぁと感じる人、自分の感情表現がうまくできないと感じる人には、必要な支援をお届けします。
 一回から数回で相談を終える人もいるでしょうし、じっくりと自分のことに向かおうという人もおられるでしょう。

 これも、良いきっかけになればよいですね。
 半沢直樹のつなぐ縁です。

玉井心理研究室ホームページをご覧ください

玉井心理研究室では、臨床心理士・公認心理師の玉井仁が個人・家族への心理カウンセリング、組織・団体へのメンタルへルス・コンサルタントとしての研修や各種支援を提供しています。

トラウマや過去の経験にまつわる心の傷、頑張り過ぎや諦めから心を開いて人と関わりにくくなってしまうこと、精神的な疾患での苦しみ、対人関係の苦しみなど、様々な方たちや組織と関わらせてもらってきた経験から、支援や情報を提供しています。

ホームページでは、トラウマについて、感情の調整の問題について、認知行動療法といったトピックについての説明を含め、様々な領域でどのような現状があるのかなど、情報を整理して提供もしています。

是非ご覧いただき、感心がある方はお気軽にお問い合わせください。

右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

玉心理研究室のHP