対人関係・境界線

一体化を目指す人たち

好きな人と一緒になりたい

 若い子が、好きな子と一緒になりたいというのは、自然なことでしょうね。

 少し年を取ってくると、わかってほしい、と思うのですが、それもまた自然なことでしょう。

 更に年を取ると、わかってもらえない部分もあるけど、それもご愛敬だよね、そんなことも分かっているよ、と感じられるとよいですね。

 100%心を開いて、安全だと思う人っているのでしょうか?
 私が教えている大学生たちへのレポートで書いてもらったら、そんな人はいない、ってのが殆どです。そして、それは正しいですね。
 ただ、そのような関係を作っていこうという姿勢を表明する姿に、大変に感銘を覚えました。

 ただ、そんなことをわかっているのに、いざというときに人に対して心を100%開けるか、開けないか、などとなってしまいます。つまり、100%開きたいんですね。

大人は赤ちゃんにはなれない

●なんであの人はわかってくれないんだろうか…。
 →言葉を尽くして伝えただろうか?
 →伝えられてもできないこともありますからね。「それは無理だよ、ごめんね」と言って、気持ちをお互いに切り替えて次に進められますか。

●いつも一緒にいたいのに、仕事ばっかりしていて、私のことを大切に思ってくれているのだろうか…。
 →仕事が忙しいのと、大切に思うのは別のことですね。なかなか一緒にいれなくて”寂しい”って言ってみましょう。
 →仕事なんだからしょうがないだろう、と怒るのも変な話です。「一緒にいたいけど、忙しくてごめんね。今度の週末は一緒にゆっくりしたいね。」と言えるでしょうか。

●信用していたのに…。
 →本当に相手は信用を裏切ったのでしょうか。誤解がないか、確認してみるとよいですね。

●私がしてほしいことをしてくれないなんて、私のことを好きではないのかな。
 →自分の要求が過大でないか、現実的なものとなっているのか考えてみたいですね。「これ、お願いしていい?」と確認して、相手がNoと言っても大丈夫な余裕が欲しいですね。

●私のことよりも、他の人の言うことを聞くなんて…。
 →自分のことを何よりも優先してほしいのはわかるけど、世の中、必ずしもそれがかなわないこともありますね。相手が、自分のことを大切にしてくれているのか、丁寧に確認したいですね。

 あかちゃんであったら、これらのことはかなえられるのです。いや、かなえられることで、この世への安全感の土台を作っていくのです。
 赤ちゃんは、母親と一体化していますからね。

 大人になり、成熟して人生も後半になっていくと、他者との別離を超えて、深い理解と信頼を育む強さを身に着けていくのです。

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右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

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