音楽

Wien コンサートの思い出①

ウィーンのオペラ座

生演奏の大切さ

 新型コロナウィルスの影響は世界中に広がり、実に様々な業種が苦境に立たされていますが、私が専門とする音楽の分野も大きな打撃を受けています。
 やはり音楽というのは、録音などでも楽しめるとはいえ、生演奏でしか得られない感動があるので、早く再開できる日が来ることを願ってやみません。

よみがえった思い出

 そういったコンサートが開けないせいか、ここのところ名音楽家たちのドキュメント番組をテレビで良く見ます。
 最近では、バイオリニストのパールマンの番組が放送されていました。
 その中のワンシーンに、自宅で、ピアニストのキーシンと、チェリストのマイスキーとで室内楽を演奏する場面があり、かつて留学中のウィーンで、キーシンを始め、世界の名演奏家たちのコンサートやオペラを聞きに行った思い出がよみがえりました。

 印象に残っているのはキーシン、アシュケナージ、ポリーニ、ワッツ、ブレンデル、ポゴレリッチ、ドミンゴ、グルベローヴァ、アンナ・ネトレプコ、小澤征爾…もちろん、まだ無名の若手音楽家の演奏に感銘を受けたことも数多くありました(あれ?他の楽器の演奏者の記憶が無い…)。
 残念ながら、アルゲリッチとリヒテル、ニューイヤーコンサートは、チケットを手に入れることができませんでした!

立ち見に挑戦!

 ウィーンはご存知の通り音楽の都と言われるだけあって、たくさんの劇場やホールがあり、毎日至る所でコンサートやオペラなどが上演されています。
 私は貧乏留学生で、お金は無かったけど時間はあったので、専ら立見席で聞きに行きました。

 初めて立見席で見たのは、国立オペラ座の、「椿姫」のオペラ公演だったと記憶しています。
 ピアノ専攻の私は、オペラにはさほど詳しくなく、正直それまではあまり興味も無かったのですが、ウィーンの国立オペラ座で、かの有名なオペラ「椿姫」が、200円ほどで見られるとあって、まだ外国生活にも慣れてなく、言葉もおぼつかない中、ガイドブックを熟読してオペラ座に向かいました。

とりあえず並んでみる・・・

 立見席券の販売所は、オペラ座正面に向かって左脇にあり、前もって購入できないため、人気のある公演では購入希望者の列が早くからできています。
 夜7時からの上演でも、お昼ごろから並ぶ日もあります。

 その日は何時ごろから並んだかは覚えていませんが、冬だったこともあり、そんなに早くは行かなかったと思います。
 開演2時間くらい前になると扉が開き、建物の中で待てるようになります。
 待っている人の中には直接地べたに座る人もいましたし、私も慣れてきたらそうしましたが、まだ緊張していて、12月のウィーンの冷たい石の床に座る気にはなれず、ずっと立って並んでいました。

切符の販売開始!

 開演1時間前くらいでしょうか、切符の販売が始まります。
 立見席の場所は3つあって、舞台正面の1階席のすぐ裏の「パルテレ」、3階席正面の「バルコーン」、4階席サイドのいわゆる天井桟敷、「ガレリー」です。
 「パルテレ」だけが、当時のレートで300円ほど、あとは200円ほどという安さ。
 切符の販売が始まると、窓口で次々に希望の席を伝え、皆、握りしめていた切符代を素早く渡して切符を受け取り、一目散に目指す立見席に向かいます。

無事、場所を確保

 私は、せっかくなんだから、とても高価な1階席のすぐ後ろで見られる「パルテレ」にしようと決めました。
 無事「パルテレ」の切符を購入、案内係に促されるままその場所に向かうと、私より早く到着した人たちが、立ち見用の手すりに、場所取り用のハンカチを巻き付けています。
 そこで無事場所を確保できたら、開演までの時間、その場所を離れ、オペラ座内のバーなどで軽食を取ったりできるわけです。

 もちろんオペラ座の外に出ても、チケットがあれば再入場できます。

 でもそこで油断して、開演ギリギリに席に戻ると、狭い立見席が人で埋め尽くされ、自分の場所に戻ることができなくなります。
 私も一度だけ戻れなかったことがあり大変後悔しましたが、幕の合間に通してもらえました。
 「バルコーン」や「ガレリー」は、割と通路が広いのでそんなことはないのですが。

 そしてついにオペラの幕が開きました。

 ウィーンフィルの生伴奏でオペラが聞けるなんて!それだけでワクワクします。そんな思い出がよみがえってきたので、少し続けさせてもらいます。

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