インナーチャイルド

自分のことを好きに感じられる…ために インナーチャイルドのワーク 11/25

子供達

心の傷と記憶

 過去に傷ついたこと、思い出したくないこと、そんな記憶を封印してなかったことにしたい記憶を持つ方もいるでしょう。

 実際に、余りにも心に負担が大きい記憶は、記憶自体が抑圧され、思い出せないようになったり、その記憶に触れそうになると解離して、つまり平常ではない状態になることで、自分を守るという自動的な防衛機能が働く場合もあります。

 誰もが、傷つき体験を持ちます。それは、自然なことであり、どんな傷からも守ろうとし過ぎて過保護になることは、ダメージから回復する力を奪ってしまいます。適度な負荷がかかり、そしてその不可から回復する、というのは成長の過程で必要なことなのです。ただ、その傷つき体験が大きすぎると、耐えられなくなってしまい、上述のように、記憶を抑え込もうとする、そんなシステムが動くのです。

封印された過去を紐解く

 『自分をもっと好きになるノート』(玉井仁著 2019年4月)では、自分の成育歴にそって過去を見直すステップを示しています。封印された過去は、大人になった自分に様々な形で影響を及ぼしてしまいます。そして、心の深いところにある自分に対する否定的な体の感じを維持し続けます。

 その本では、過去の子供時代の自分自身に対して、どのように関わっていくのかを伝えています。

 封印している過去の自分を紐解くことは、時に大きなエネルギーを費やします。思い出そうとするだけで、心が締め付けられるような、心臓がわしづかみにされるような感覚を持つ人もいるでしょう。満たされなさや、感情の不安定さ、という形で体験している人もいます。

 専門家の助けを貰いながら進めることが必要になるような、大きな傷を背負っている人もいるでしょう。そんな大きな傷を負ったつもりはないのに、そんな感覚がある、という人もいます。

過去を癒すことで、トータルな自己を手に入れる

 過去の傷を紐解く、そんな一度嫌な気持ちを体験するためには、もちろん安全が最優先です。最初に書いたように、耐えられる分だけ、そして自分を守る安全感を高める作業が十分に行われていないと、このワークが進められませんから。

 過去の苦しみや被害を肯定する必要はないのです。過去の失敗を良かったこととして受け入れないといけない、ということでもありません。

 過去の心の傷を癒すことで、自分のことを守ろうとしてきた健全な自分を取り戻すのです。傷ついた部分は、成長せずに、傷ついた時のままに残ってしまっているのです。感情的になる時、人が子供っぽくなるのはそれが原因でもあります。

 今月、2019年11月25日の月曜日夜、2回目のインナーチャイルドのミニワークショップを行います。前回は、成育過程との関係を振り返りました。前回参加ができなかった方も大丈夫です。

 今回は、過去に負けないユーモラスで力強い自分を獲得するためのステップを共有していきたいと思っています。皆さんと一緒に良い時間を過ごせることを楽しみにしています。

 ホームページミニワークショップのページもご覧いただけると嬉しいです。

 過去のブログでも、インナーチャイルドについても触れています。ご確認ください。

玉井心理研究室ホームページをご覧ください

玉井心理研究室では、臨床心理士・公認心理師の玉井仁が個人・家族への心理カウンセリング、組織・団体へのメンタルへルス・コンサルタントとしての研修や各種支援を提供しています。

トラウマや過去の経験にまつわる心の傷、頑張り過ぎや諦めから心を開いて人と関わりにくくなってしまうこと、精神的な疾患での苦しみ、対人関係の苦しみなど、様々な方たちや組織と関わらせてもらってきた経験から、支援や情報を提供しています。

ホームページでは、トラウマについて、感情の調整の問題について、認知行動療法といったトピックについての説明を含め、様々な領域でどのような現状があるのかなど、情報を整理して提供もしています。

是非ご覧いただき、感心がある方はお気軽にお問い合わせください。

右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

玉心理研究室のHP