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気を遣いすぎて疲れてしまう美羽さん 8月30日 セルフケアセミナーに向けて②

「いいね!」ができるようになる本

 今日は2人目の美羽さんの紹介です。

 美羽さんは、人とトラブルにならないよう、自分が気を遣って我慢してでも笑って物事を終わらせたい、という人です。美羽さんと一緒にいる人は、居心地がいいなぁと思うようですが、美羽さん自身は時に気を遣いすぎて、本当の自分をわかってもらうこともできずに疲れてしまうこともあるようです。

 過去には、親の仲が良くなくて、母親は父親と喧嘩した後にはいつも美羽さんに愚痴を吐き出して、美羽さんは損なお母さんの話を聞いてあげていると、お母さんが嬉しそうな顔になるのを楽しみに、喜んででしたが一生懸命相手を優先する、ということを身に付けていったようです。

 相手のことを優先することは全てに優先する、という美羽さんの目的は、ちょっと極端ですよね。美羽さん自身も、そんな自分に気がついて、少しずつ自分の考えていること、欲求を出しやすい人に出していく練習を進めていきました。

 相手のことを大切にしながら、自分のことも大切にする。場合によってはその周りの第三者にも気づかいをする。三方よしの考え方ですね。自分がよければ相手が悪くなるのか、相手がよければ自分が割を食うのか、どちらかではありません。お互い様になるためには、白黒思考では進みません。その微妙なバランスが必要になります。

 皆が避けたいこと、気になること、場合によってはこちらの方が大切だというようなことが主張されるようなこと、そんな中でバランスを取らないといけないのです。ですから、バランスを取っている最中にも、ときに心地よく感じないかもしれません。ただ、長期的にみると、あの時踏みとどまることでよい関係を何とか維持できたな、と思えるような力も持ちたいですよね。

 そのように、バランスを身に付けるプロセスでは心地良くない感覚に耐えながら、深く安定する感覚を探究することが必要になります。明後日、セミナーでも話し合いながら、それぞれの取組みを深めるお手伝いができれば嬉しく思います。

玉井心理研究室ホームページをご覧ください

玉井心理研究室では、臨床心理士・公認心理師の玉井仁が個人・家族への心理カウンセリング、組織・団体へのメンタルへルス・コンサルタントとしての研修や各種支援を提供しています。

トラウマや過去の経験にまつわる心の傷、頑張り過ぎや諦めから心を開いて人と関わりにくくなってしまうこと、精神的な疾患での苦しみ、対人関係の苦しみなど、様々な方たちや組織と関わらせてもらってきた経験から、支援や情報を提供しています。

ホームページでは、トラウマについて、感情の調整の問題について、認知行動療法といったトピックについての説明を含め、様々な領域でどのような現状があるのかなど、情報を整理して提供もしています。

是非ご覧いただき、感心がある方はお気軽にお問い合わせください。

右の画像、どこにあるか見つけられるでしょうか(笑)

下のボタンをクリックして頂いたホームページの中にあるのですが、見つけられたらすごい!

玉心理研究室のHP

コメント

  1. やぎ より:

    >あの時踏みとどまることでよい関係を何とか維持できたな、と思えるような力も持ちたいですよね
    本当に持ちたいですね。

    >バランスを身に付けるプロセスでは心地良くない感覚に耐えながら、深く安定する感覚を探究することが必要になります。

    必要ですよね。難しそうだけど、素敵な講座ですね。

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